50代“女性”が一番ヤバイ!「家計破綻予備軍」にならないために知っておくべきこと。
高収入でもお金が貯まらないのはなぜなのか?
■バブルを引きずり、堅実さが欠如している50代。とくに問題なのは…
人生におけるお金の貯め時は、50代から60代。子どもが自立し、家計の負担が減るこの期間に、どれだけしっかりお金を貯められるかで、老後の生活に雲泥の差が出てきます。
ところが、その肝心の50代の多くが「お金を貯められない」という悩みを持っています。
なぜ、貯められないのかというと、今の生活のランクを落としたくないという人が多いからです。しかも、今の50代はバブル景気の頃に青春真っただ中だったので、お金を使う楽しさを知っている世代でもあります。
また、バブルが弾けても10年くらいは民間の給料は下がっていなかったので、収入が減ることに対する切実さを感じていない人もいます。加えて、今の若い世代と異なり、両親がお金を貯め込んでいる人も多く、心のどこかで「いざとなったら親の財産を頼ればいい」と楽観的に考えているケースもしばしば見受けられます。
それでも、今の50代の男性は、社会がグローバル化した波をモロにかぶり、給料カットやリストラなどの憂き目に遭う人も多かったため、それなりに金銭感覚が鍛えられてきています。
問題なのは、今の50代の女性です。彼女たちは20代半ばで結婚し、専業主婦として育児に一生懸命だった人が多く、そのため社会が激変したことに気づかず、バブル期の感覚を引きずっているケースがあります。若い頃に海外有名ブランドに憧れた感覚のまま、ワンランク上の生活を求め、切り詰める生活にいまだに順応できないのです。
50代にはこうした感覚の女性が少なくないため、子どもの手が離れて友達同士で遊ぶ際、見栄を張ってお金を使う傾向があります。その結果、収入に見合った生活ができない「家計破綻予備軍」ともいえる人たちが増えているのです。
彼らのようにバブルを引きずったままの人たちは、老後のためにも早急に金銭感覚を変える必要があります。今までよりも生活のランクを下げることに抵抗はあるでしょうが、生活を下げるための工夫を通じ、いろいろな発見をすることは楽しいことです。そして、「他の生活だってできるのだ」と思えたら、自信にもつながります。今までできなかったことができれば、もっともっと自分が生きていく世界が広がるはずです。
それが本当の、「ワンランク上」の自分なのです。